民主党は今、何を決断すべきなのか?小沢代表と竹中教授

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    ozawatakenakaasowarai
    ■民主党、小沢代表の資金管理団体「陸山会」に対する西松建設の違法献金事件で公設秘書が起訴されたが次期政権をめざす野党第一党の民主党のこの問題に対する明確な姿が国民に見えてこない。
    政権与党の既得利権と財界、大手企業の与党献金、癒着構造は、汚職、贈収賄事件への検察の指摘、摘発起訴、裁判の歴史からも自民党と野党の違い、一線を画する国民からの判断基準の一つだった。
    だが・かの自民党、田中角栄の下で派閥木曜クラブの経験を積み上げた、小沢一郎がどういう訳かこの民主に参入し、代表となってから・・民主党もその一線が不明瞭にボヤケ、今や与党の薄汚れた既得利権、政財界癒着のグレーゾーンと大差なく霞んで見える。
    政権を担うには清濁併せて処理できる?器量と懐の深さが必要とでも言いたいのだろうか?・・そこには、納税者や弱者への配慮、国民生活・公益からの『民主』主権の視点が決定的に欠落しているようにさえ見える。
    自民党出身の鳩山幹事長、民主党幹部は選挙前のこのタイミングでの検察摘発に逆に疑義を表明し検察と対立さえ噂されるが、民主支持者から見れば、「悔しい・無念だ」・・などと泣き言、ボヤキを言っている場合だろうか?
    公共事業入札に嫌疑がないのなら、便宜を図ったと疑われている発注担当者、役所(東北のゼネコン公共事業入札・・胆沢ダム工事など全て)公務員担当者のすべてを情報公開し、入札、落札の全容を明らかにする事が急務だろう。
    入札への『天の声?』は存在するのか。利権・収賄?の嫌疑を、晴らし潔白を証明をしてもらいたい。国民生活優先なら、それこそ検察よりも本来の野党のすべきことではないか。
    政治資金規正法の収支報告への虚偽記載での起訴は代表辞任に値しない。『むしろ、この次期での検察摘発こそ意図的な背景?悪意を感じる』・などと世間常識では当たり前の政権側の権力構造に今更、『泣き』を言うのでは・・民主党に期待する国民にグレーゾーン?政治献金実体を倫理より現状のポリティクス優先で、その疑惑=自民同類の政財癒着構造の容認を国民・民主支持者に無理に要求しているのと同様だろう。
    『無念の悔し涙』は戦後ようやくの政権交代を願う民主党支持者の国民が流しているのを民主党幹部は知っているのか?小沢氏が、真に政権交代を願うなら、国民と民主党のために一刻も早く、入札現場の情報公開をして自ら嫌疑を晴らすか?それができないのなら、潔く辞任して欲しい。
    薄汚れた看板、方針を政権交代を目指す民主は掲げるべきではない。不可能でも理想に向かってチェンジ=Changeの姿勢、方針こそ今必要なのだ。
    いみじくもマスコミに彼は、会見で「私が代表を続けることがプラスかマイナスか、それは私にも判断することはできない。すべて国民の受け取り方次第だ」と、世論次第で改めて進退を判断する考えを示唆している、と言っているではないか。

    ■世界中が金融恐慌の渦中、経済危機にある現在、危機克服の処方箋は、個別事例への対処療法や目先欺瞞の給付金支給などではなく、危機をも招いた根本原因に対する明確な認識、判断軸だ。
    米国大統領となったオバマ氏が最近はあまり言わなくなったというが・・・バブル経済破綻・恐慌を招いたグローバル金融資本主義経済の修正・改革:『Change!変革』こそが危機克服の鍵ではないのか。
    米国の金融危機は世界を大恐慌へ突き落としたが、政府管理下の大手保険会社AIGは1兆ドル(100兆円)もの赤字を計上しながら経営者、幹部に160億円の巨額のボーナスを支給しようとして議会で阻止され大問題となっているが・・AIGの抱えるCDSなどの不良資産総額はさらに底なし?2兆ドルにもなると言われている・・・。
    やりたい放題で自由競争、グローバル市場競争原理、放漫経営で過剰生産のあげく、不良資産、赤字、大恐慌、貧富格差、失業拡大・後の始末の最後は公共、の責任で国民の税金でお願いします、とこの時ばかりは国家・政府と結託結束?景気のいい時は小さな政府でノーブリース・オブリージュ?自由主義者、人格者?有名人だが・・都合が悪くなれば隠し資産を抱えて逃亡?そんな独善金融資本主義が許される訳がないだろう。
    派遣社員だワークシェアだなどと騒いでいるが根本は資本主義が成果の不平等分配・搾取を前提とする世界だということ。技術開発や労働の成果たる「利益」は最小のインプット投資で最大のアウトプット利益を生み出す?という逆引き算の経営理論?で本来矛盾なのだ。成果生産プロセスと成果配分の課題をババヌキ規模拡大で外部放出で先送り欺瞞してきたのです。・・今までは世界と市場・資源がまだ大きく?人間の愚かさを許容、受け入れできたのでしょう。
    90年代に政治腐敗・経済失策で崩壊した社会主義圏が低賃金労働で安価に過剰生産された財の供給源となり、先進資本主義国へ輸出提供したが・・さすがの米国も溢れる安価な輸入財/過剰生産を(国内貧困層まで動員して、自動車ローンや不動産サブプライムにまで拡大流し込んだが)赤字・浪費経済でも消化しきれなかった?その結果積み上げた過剰生産財が不良資産・不良債権の山となり・・金融経済危機となった、私は共産主義者でもその信奉者ないが、社会科学・マクロ経済学の常識?からもそれが真実ではないか。

    今や、既存のモデル社会主義国も先端資本主義国の米国も破綻自壊し、この地球という有限な惑星で根本から経済活動、市場や世界との係わりかた、優先価値の根本からの見直しを問われているのです。

    コイズミ構造改革で経済財政相だった竹中平蔵慶応大学教授は・・「グローバル資本主義には修正が必要だが、それはチョイスでなくファクト、止められない」と語っている。彼はこの事態に直面しても自助自立の自由主義グローバリズム、競争原理こそ経済の根幹であり、税負担も少なく、小さな政府、少ない公共サービス型のスミス流?新自由主義経済・無限広大な市場・資源を楽天的に信じているのだろうか?
    「だってグローバル化の時代ですよ、インドや中国が世界で頑張る中、もう嫌とだと言うのですか」と竹中氏は朝日新聞のインタビューに答えている。
    WBCでチーム全員の年俸が200万?のキューバと監督1人で2億円を超える年俸の日本チームの差があっても優勝は嬉しいのでしょうね・・。全世界にプロ野球球団がある国が何カ国あるのでしょうか?
    郵政民営化も不採算・非効率の官営/郵政事業を改革することを否定する善悪論ではなく、現実の資本主義経済・市場の自壊事実から安易な市場原則・短期利益追求の民営化を公益視点から見直すべきだろう。
    それなら、自助自立?できなかったすべても共に生き延びる共生の世界を選ぶのか?競争原理による効率効果の極大を優先するのか?と彼は二者択一を問うのでしょう。
    しかし、彼が自己矛盾・回答回避していると思うのは、彼の学んだハーバード大があるアメリカ、シンボルたる最先端グローバリズム資本主義の米国経済が国家救済によりBig3のGEや最大の保険会社AIGやシティーグループの『自助自立の失敗・破綻』を公共の財:国民の血税で支え、政府管理の下で再生の選択をしようとしてグローバル資本主義をChange!しようとしている事実について論評や判断が不明な事なのです。マルクスやケインズを否定するところから発生した新古典派経済学、近代経済学派。新自由主義のマネタリスト・数量経済学のMBAには政府出動の危機回避など直視できず、ましてや過剰生産から派生した恐慌を認めるなど、克服した?マルクス経済学の亡霊再来など想像すらしたくないのでしょう。現状分析や危機克服の新経済理論もない現状から無理も無いのは判るのですが・・・・・。
    グローバルとは無限を意味するのではなく有限を知り、共生と公平なシェアを考える意味に変化・変質しているのではないでしょうか?竹中さんのお友達?の中谷巌教授が決別?したグローバル資本主義は今、市場原理と全く逆の選択を危機回避のために要求しているではないですか。
    今、世界の叡智を結集して、新たな今までに無い価値観・規範の創造!が求められている。
    まさに資本主義グローバリズムが世界の既成ファクトとしてではなく、逆にチョイスとして再構築されるべきではないか?と問われているのが現在なのだと思うのです。

    企業と資本の利益追求論理・・財の配分と過剰生産・恐慌の回避・資源自然環境問題・社会と公益倫理・・人権と生命倫理・・・
    そして、冒頭の『民主党政治資金規正法・違反』小沢代表秘書、献金事件
    皆・・一連の大きな背景や政治経済風景の中で既存しない新たな価値観を掲げることが要求されているのです。
    それが変化、Change!なのだと思うのです。

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